*設定:高校生
…おいおい、まじかよ。
内心俺は思わず嘲り笑った。
「本気かよ。」
「…うん。」
は俺をまっすぐ見て答えた。
意思は固いみたいだった。
「……そうか。理由は?」
俺は冷静を装って簡潔にそう聞いた。
「私のこと本気で相手してくれなかったこと。」
…んな訳ないだろ。
「俺はいつも真面目にと向き合ってたけど。」
「私がそう思わなかったら意味無いと思わない?そんなの。」
も冷静にそう返した。
「確かにな。」
ああ、意味わかんねえ。
俺の口が勝手に喋ってる。
でも、もう後には引けなかった。
「じゃあね。」
「ああ、分かったよ。」
俺はそう言うしかなかった。
ああ、分かったよ。
そうは思ったんだけどな…
「(あー、もー…人生ってだるいぜ…)」
と相棒のレントラーに寄り掛かりながら思った。
あれから数日。
俺、ずっとやる気が出ない。
オーバは元からやる気の無い俺(俺自体はいつだってやる気はあるんだぜ。
ただ周りはそう見えないだけで。)が更に悪化しているのを見て
『ただの屍のようだ。』とさえ表現していた。
だけど俺はそれに対して反応する気すら起こらない。やはり屍のようだ。
理由は分かってる。
…やっぱ嫌だな。
「(俺の何がいけないんだよ。)」
教えてくれよ。
俺に分かるようにさ。
俺、のことすげー好きなのに。
こんなのって無いぜ。
現実虚無